【ばらかもん】島の暮らしを少し覗いてみませんか。

 

「登ってみないとわからない」
「見ようとしないとみえない」

発言者:なる
引用:ばらかもん(C)ヨシノサツキ/SQUARE ENIX

今回紹介する漫画は『ばらかもん』です。物語の舞台は、作者であるヨシノサツキ先生の出身地である五島となっており、都会育ちの書道家である主人公と自由奔放な島民との交流を描いた話です。

こちらは、僕の大好きな本の1つで、定期的に読み返したくなるような魅力が詰まった漫画です。最近、杉野遥亮さんが主演でドラマ化にもなっていたことは、知っている方もいるはず。ドラマも面白かったのですが、僕個人としては原作の方がかなりおすすめです。ドラマには出ていないキャラや小ネタなどが漫画には多くあり、島民の自由奔放なところ、人柄の良さや笑いどころは漫画の方がしっかりと描かれている気がします。今回もこの漫画の素晴らしい見どころなどを伝えられるように頑張ります。

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〜目次〜

あらすじ

書道家である主人公”半田清舟”は、一時の感情で書道界のお偉いさんを殴ってしまう。実の父親より「頭を冷やてくるように」と言われ、罰として島でのひとり暮らしをしいられる。都会育ちで神経質坊っちゃんである、主人公が過ごすこととなる、島の島民達はすごく自由で個性豊か
『鍵をかけても家に入ってくる子供達』
『パンチパーマの厳つい主婦』
『自身が普通すぎることに対し悩みを抱える高校生』
そんな自由で心優しい島民達に囲まれ、島での生活を行っていく中で、書道家として人として成長していく半田清舟の物語

見どころや素晴らしい所

心打たれる名言がおおい。
島民の温かい人柄が見ていてほっこりする。
 ☞そんな島民も自由奔放なので、それに振り回される主人公も見どころですね。

主人公と子供、島民との交流は笑える場面が多く、見ていて思わず微笑んでしまう。
 ☞子供は無邪気。それ故に笑ってしまう場面が多いです。

笑いの中にもしっかりと感動する場面などが組み込まれているため、見ていて惹きつけられる。

どんな人におすすめか?

日常系の漫画が好きな人にはかなりおすすめ!
他にも、ファンタジーやスポーツ漫画などのジャンルを普段見ていて、違うのものを見始めたい人にとっては、新たなジャンルの入り口になるかも。

心に刺さる名言

この漫画は本当に心刺さる名言が多く、多くの人が心刺されたと思います。そんな、僕も心を刺された1人です。今回は良い機会なので、序盤に出てくる名言を少し紹介して見ようと思います。
「登ってみないとわからない、見ようとしないとみえない」
これは、夕日を見るために防波堤へ登る”なる”が主人公を誘っている時に言った言葉です。大人になると、色々な経験を重ねるため、新しい挑戦をしようとする際に、なんとなく出来そう、出来なさそうって予想できますよね。もし、出来なさそうと思ったら、挑戦しないということが多いと思います。ですが、子供の頃は失敗を恐れずに色んな挑戦していた、そんな気持が、大人になっても大事な事なんじゃないかと、教えられているような言葉ですね。これは、目上の人や大人の人が言うと、説教のように聞こえてしまいますね。しかし、純粋な子供が言うからこそ何か響くものがあるように感じますね、

おわりに

今回は、僕の主観が含まれているところが多かったため、読みにくいところも多かったと思います。漫画を気になった方は良けば、1巻だけでも良いので読んでみてください。僕個人としては、一区切りつく6巻まで読んで頂くのがおすすめです。後半の方では、主人公の成長を感じられるシーンがあるため、本当は最後まで読んで欲しいけど、、、おまかせいたします。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

【あかね噺】女子高生✖️落語 = 未知の面白さ!?

「今日おれは真打になる」

発言者:阿良川志ん太
(引用:あかね噺 1巻 原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将/集英社

今回紹介させて頂く漫画は、「漫画大賞2023年」「次に来る漫画大賞2022」にもノミネートされた漫画”あかね噺”です。こちらの漫画実は、ワンピースの作者である尾田栄一郎先生が「ハイ好き!頑張れあかね」と一巻の帯にてコメントを残されており、尾田先生が好きというだけで一気に興味が湧いてきませんか?ねっ?大雑把に内容を伝えると、日本の伝統芸能である『落語』を題材にした物語です。なんだか、伝統芸能であるが故にハードルの高さ等を感じますよね。僕も同じでした。今までに落語は聞いたことなく、時折笑点を見る程度。あれは大喜利であって落語ではないですね、多分、、。そんな僕が面白いと感じたので、きっと面白いと思って頂ける人もいると信じています。なので、今回もあらすじ、見所などをお伝えして、少しでも漫画の魅力をお伝えできるように頑張っていきます。

〜目次〜

あらすじ

話芸の極致である"落語"。主人公の父親である阿良川志ん太は、落語の最高位である真打ち”を目指す落語家。階級は二つ目で、近々真打ちへの昇級試験が迫っている。現在の志ん太の家庭状況は、妻に稼いでもらっているヒモのような状態。加えて、娘は学校のクラスメイトから「お前の父親はヒモだろ」とからかわれる始末。そんな状況を打破すべく、背水の陣にて昇級試験へと臨む。試験の審査委員長は、当代イチとの呼び声が高い阿良川一生が務め、真打への昇級をかけた試験は前代未聞の結末を迎える。時は進み、高校生になった娘であるあかねが、父の一席を機に自身も落語家への道を歩み始める。


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漫画の見どころ/良い点

衝撃的な展開から進んでいくストーリー
 ☞父親の昇級試験後。父親の思いを継ぐあかねが、どんな風に成長をしていくのか。
主人公あかねと当代1と名高い阿良川一生との因縁。
 ☞そんな因縁のある2人が、今後どんな風に関わってくるか。
実際の落語家の方が監修しているため内容がかなりリアル
 ☞例えば、兄弟子に対する礼儀はなしの表現法など。
原作者が落語家への取材も行っている。
 ☞そのため、エピソードが増強されているとのこと。確かに落語家の悩みなどが描かれている所はリアルな気がしますね。
ライバルも魅力の一つ。
 ☞ライバルのポテンシャルを一つ紹介させて頂くと「過去に人気声優していた」という経歴。声優が落語って単純に考えて最強じゃないですか?なかなか思いつかない設定ですよね。
漫画を通して「日本伝統文化」の良さを知ることができる。

作者

あかね噺は、原作者である末永祐樹先生作画を担当している馬上鷹将の2人によって作りあげられています。末永先生は、過去に「舞台を降りる、その時は」という作品が、ストきんproにて準キングを受賞。ちなみに、当時の審査員を務めていたのは、"約束のネバーランド"の作者である白井カイウ先生なんだとか。馬上先生は、過去にJUNPトレジャー新人漫画賞にて佳作を受賞されています。

ざっくりとした落語の説明

落語とはオチ」がつくことが特徴とし、他の伝統芸能とは違い、身振りと手振りにて噺を表現し、1人で何人もの役を演じられているみたいです。落語の歴史は江戸時代から現代まで続いており、伝統的な話芸の一種です。代表的な噺は”まんじゅう怖い”や”時そば”があり、名前だけでも聞いたことある人もいるのではないでしょうか。落語にも階級があり、大きく分けて3段階となっています。下から、前座』二つ目』真打ち』となっています。笑点でよく見かける落語家の人たちが、一番上の真打に当たる人たちであり、中でもかなりのベテラン勢だそうです。また、二つ目から真打に上がるのには、順当にいっても10数年程かかるんだとか。昇進の基準は所属団体によって違いがあるみたいですが、人気や実力によって変動はあるみたいです。

 

総評

落語を全く知らないような方でも、楽しめる漫画になっているので、少しでも気になった方がいらしたら、試し読みからでもいいので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。LINE漫画がログインしなくても、試し読みができるので、下の方にリンクを貼っておきますね

manga.line.me

 

 

【マガジン】当時では珍しかったファンタジー漫画

 

「剣の重さとは、重量の重さではない」
「剣に宿す想い、想いの強さが剣の重みなり」

発言者:シバ・ローゼス
(引用:RAVE 真島ヒロ/講談社コミックプラス

当時珍しかったファンタジー漫画とは”RAVE(レイヴ)”という漫画のことです。
2021年に真島ヒロ先生へ行ったインタビューにて、真島ヒロ先生は当時の「マガジン」は、長期連載のファンタジー漫画はほとんどなかったと話されています。また、その影響もあり、バトルファンジーをあまり読んだことのない、耐性のない人に対して、漫画を描くことにすごく苦労をしたとのこと。今となっては、マガジンの不朽の名作漫画であり、最高に面白い漫画ですが、現在(2023年)より15年以上前に連載していた作品のため、若い方の中には、意外と知らない方もいるのではないでしょうか。そんな方々の読むきっかけになって頂けるように、今回は頑張って紹介させてもらいます。


インタビューを参考にしたサイト:真島ヒロ ① | Febri

(RAVE1巻 真島ヒロ/講談社コミックス)

〜目次〜

RAVEの概要/あらすじ


過去に「光の聖石レイヴ」と「魔石ダークブリング」の不思議な石による戦争によって、オーバードライブが起き、世界の10分の1が破壊された。50年の時が進み主人公の物語が始まる。ガラージュ島に暮らす、主人公のハル・グローリーは光の力「光の聖石レイヴ」の使い手である、レイブマスターになることを夢見ている少年。そんなある日、主人公は初代レイヴマスターである、老人シバと出会います。レイヴとは対照的で、世界中の人々を脅かす闇の力「魔石ダークブリング」を悪用するデーモンカード。そんな、デーモンカードの下っ端との戦闘の中で、シバよりレイヴを受け継ぎ、2代目レイヴマスターとして覚醒。2代目レイヴマスターとなったハルは4つのレイヴを探し、デーモンカードより世界を救う旅に出る。旅の先々にて盗賊、喋るペンギン、記憶喪失の謎の女性など色々な人々と出会い、別れを繰り返し、物語の核心である世界の秘密に迫っていく

 

作者の経歴


作者の名前は真島ヒロ先生。1977年に生まれ、長野県の出身。
代表作は、「RAVE」、「フェアリーテイル」、「EDENZ ZERO」の3作品フェアリーテイルは2017年に完結しており、講談社漫画賞(少年部門)、アングレーム国際漫画フェステイバルにて特別栄誉賞を受賞しています。現在も「EDENZ ZERO」と「フェアリーテイル 100年クエスト」は連載が続いており、マガジンの看板作家の1人となっています。

講談社漫画賞
☞毎年最も優れた作品を発表した方に送られる賞。過去には、”GTO”や”進撃の巨人”が受賞されています。

アングレーム国際漫画フェスティバル
☞「漫画におけるカンヌ」と比喩されるほどの漫画界では一大イベント。

 

登場人物(序盤の登場人物と重要用語の紹介)

ハル・グローリー
☞正義感が強く、悪い奴は放っておけない性格を持つ主人公。2代目レイヴマスターになり、レイヴを探す旅に出る。

エリー
☞明るく、元気な性格で、ヒロインであり、作中における重要なキーパーソン。過去の記憶がなく、腕に刻まれた数字を逆から読み、エリーと名乗っている。

シバ・ローゼス
☞少し涙っぽい、初代レイヴマスター。50年前の戦争に参加。その際に、四方へと散ったレイヴを50年間探し続ける

プルー
☞シバと共に50年前に戦った謎の生物。周りからは、犬(?)と呼ばれている。なぜかダークブリングを破壊する力を持つ。

レイヴ
ダークブリングを唯一つ破壊する力を持つ石。元々は、十字型であったが、ある人物により5つに分けられる。

ダークブリング(DB)

☞見た目は黒石であり、一つ一つに様々な特殊能力を有している。 DBは物理的な手段での破壊は不可能で、レイヴとプルーのみが破壊することが可能。
DBの階級 
☞ DB < 上級DB < 六星DB(強力な力を有し、世界に6つしか存在しない。)< ??? < ???

見どころ


・記憶を失った、ヒロインのエリーの正体とは?なぜ過去の記憶がないのか?
・50年前の戦争では何が起こったのか?
・様々な特殊能力を持つDBに対してどう立ち回るか。
・キャラクターの善悪や個性的な特徴がしっかり描かれているため、キャラが全員立っている。
・ストーリは3部構成になっており、1部は勿論面白いのですが、2部より急展開を迎え、一気に物語に引き込まれるような、かなり面白いストーリ展開になっています。

総評


マガジンの不朽の名作であり、王道ファンタジー漫画。読んで絶対に後悔はしないと断言できる漫画です。この記事を読み、RAVEに対して興味が湧いた方や読んだ事ない方がいたら、是非この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

 

【漫画】今ままで食ったパンの枚数を覚えているか?

タイトルの名前は、僕が好きな漫画の名言。
俺はバカだからよぉ、心の中に思ったことだけをする。
こちらも同じ漫画から、とても魅力的なキャラクターの名言。

ピンとくる人もきっといるはず。

お題「大人になってから好きになった漫画orアニメ」

 

僕は、小さい頃から漫画が好き。
僕が最初に読んだ漫画というのは、”コロコロコミック"という雑誌で連載されていた、"コロッケ"という漫画。
ここで少しあらすじを紹介させて頂きます。主人公は黒いマントを羽織った男によって、殺された父親を、バン王(神龍みたいなもの)によって生き返らせて貰うために、仲間たちと共に金貨(ドラゴンボールみたいなもの)を貯めるに戦う冒険漫画。ちょっと例えにドラゴンボールの要素を入れて、混乱した人もいるかもしれませんが、そこはご愛嬌。とにかく、これが同世代の間では流行ましたね。コロッケのゲームが出た時は、ゲームをやるためにハードを買ったほどです。


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しかし、年齢を重ねると好みの漫画も変わっていくもので、次はジャンプを読むようになりました。当時の連載は、"ナルト"、"ワンピース"、"リボーン"などが連載されており。特に当時のナルトは、終末の谷でナルトの尾獣化、サスケの呪印化2、互いの目的のために全力で戦う。サスケを止めれるのか、それとも大蛇丸の所に行ってしまうのか、こんな激アツな展開、そりゃあ見逃せないですよね。ジャンプ発売日は、学校に行くと友人にすぐにネタバレされるため、登校前に朝早くからジャンプを買いに行っていたのはいい思い出です。


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当時は、連載されていた漫画が面白く、そちらに夢中だったのですが、大人になりある漫画に出会いました。それは、、

ジョジョの奇妙な冒険"

 


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学生の頃より気にはなっていたのですが、あの強いタッチと言いますか、劇画っぽいといいますか。あの絵が少し苦手で、、なかなか一歩を踏み出せず、、。そんな苦手な描写だったのですが、アニメが始まるときき、いい機会だ、見るしかないと思ったのです。
実際に1話目を見た感想は、陰湿なディオの陰湿な行動、石仮面のあのビジュアルと少し不気味だなと思いました。だが、内容が面白いため、続きが気になる。そんなこんなで、1章を全部見てしまい。止まらず、2部、3部、4部と圧倒いうまに読んでしまいした。
4部まで読んでしまった、僕の推しキャラは”億泰”。億泰は愛すべきバカキャラの代表みたいなものですよね。特に好きな話は、イタリア料理店での食レポの話。なんで、そんなに食レポ上手いの?キミマロもびっくりの食レポのうまさ。感性が豊かなのでしょうか。


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そんな魅了的なキャラ、面白い話、バトル要素などがいっぱい組み込まれた漫画なので、気になっている方、読んだことないという人は是非読んでみてください。

 

【ボケた?】ばあちゃんが飲んだコーヒーはすごく苦かった。

僕のばあちゃんは、150cm前後と小柄な身長にポッチャリとした体型をしている。

性格はちょっと頑固者だが優しく、僕がばあちゃん家から家に帰る時には必ず見送ってくれるそんな人だ。
そんな、ばあちゃんから最近やたらと電話がかかってくる。電話の要件を聞くと、「特になか。ごめん間違って当たったごた」と言う。これが週に1〜2回と2.3ヶ月と続くもんだから、僕はもしやボケたんやないかと疑っていた。

 

最近ばあちゃん家に行く機会があったため、最近の近況などを聞くことにした。
どうやら最近は、車の免許を返納し外に出る機会がめっきりと減り運動不足になっているらしい。そのため、朝早くに起きて、テレビを見ながら準備体操を行なっているとのこと。準備体操じゃ運動不足カイショウにはならんやろ、そこらば散歩してこんかと、思ったが迷子になったら怖いと思い、頭の中にそっとしまった。

 

話は変わり、今朝準備運動の後に飲んだコーヒーの話になった。
「そういえば、今日ペットボトルのコーヒを飲んだんやけど、えらい苦くて、最近の若かもんはこんなのば飲みよっとね?」

「もうあたしはタマがったよ」 ※タマがったよ=驚いたよ

と言うため、砂糖を入れてないからじゃないと伝えると、普段から飲んでいるコーヒも砂糖を入れていないと言う
僕は電話の件もあったため、話半分に聞き、世の中には不思議なこともあるもんやねと流した。

 

そんなたわいも無い話をしていると帰る時間になった。
僕が帰ろうとすると、ばあちゃんがあわてて冷蔵庫の方へ、小走りで歩いていき、2本のペットボトルを持ってくる。持ってきた飲み物は、どちらもコーヒーで、僕に1本やると言う。なんと優しいばあちゃん、恐らく帰りの運転で眠くならいように渡したのであろう、、と思ったが、僕はすぐに勘づいた。これはさっき話していた、苦いコーヒーだなと。ばあちゃんめ、いらないものを僕に押し付けようとしているなと思い、ふとラベルを見る。

そこには驚きの2文字"希釈"。よく説明のところを読んでいくと5倍希釈と書いてある。これはカルピスの原液とおなじ濃度。もしやと思い、ばあちゃんの持っているペットボトルを見て見ると、同じく希釈して飲むもので、コップ一杯分は飲んでいる
そして、今思えば、なぜ飲みかけのも持ってきた。新品だけ持ってくればよかろうに。
あわよくば、それも渡そうとしていたのか、と色々推測してしまう。

「これは水や牛乳で薄めて飲むものよ」

「あぁ、これは割って飲むものね。知らんかった〜」

と互いに笑い、僕は貰った飲み物をそっと玄関に置き家に帰った。
次に帰るときはどんな話題があるだろうか。今度帰った時は、ばあちゃんが好きなケーキでも買って行こう。

 

寒い時期の楽しみ!!

今週のお題「急に寒いやん」

 

先週までは、半袖一枚で過ごせていたのに、今週では急に寒くなりエアコン(冷房)の役割は終えた。
こうも寒くなると個人的に楽しみなのは温泉。
特に温泉の中でも露天風呂が最高。僕がよく利用している温泉は、山の上に構えており、露天風呂からの景色は絶景で、夜になるときらびやかな街並み、夜空の星々がよく見える。
寒い露天に裸一貫で飛び出し、体を震わせて入るお湯は、さながらオアシス。
温泉の楽しみ方は、あたたかいお湯のぬくもりや効能を堪能、日々のストレス解消など、人それぞれにあると思う。

 

温泉のお湯を嗜むのはもちろん。僕が温泉に行った時の楽しみは周囲の人間観察である。
温泉には、幅広い年層の人が集まり、年齢に合わせた楽しみ方があると僕は思う。

 

高校から大学生では、数人が集まり、学校であった出来事をおもしろおかしく喋っており、恋バナに話を咲かせている。結婚している身からすると、こういう話は何か腹の内側をくすぐられるような感覚があるが、ついほっこりし、耳を傾けてしまう。盗み聞きは悪いが、聞こえしまうのだからしょうがない。ごめんよ。

 

中年層では、1人で来る人が多く。リクライニングチェアーに横たわっている人、目を瞑りながら湯に肩までしっかりと浸かる人、日頃の疲れをとっている人が多いように見える。こういう人を見ると、普段の仕事がすごく大変で仕事量が多いのか?いや、きっとこの人は優しい顔をしているから、周りへの気遣いなどに苦労しているに違いないなどと色々と妄想をしてしまう。

 

高齢層は1人もしくは夫婦で来ている人が多いようだ。
だが、この年層になると地域のコミュニティーもあるよう。1人がサウナーに入っている途中に、他の高齢の人が入ってくると、「おぉ、今日も来てましたか。今日は誰と来たですか?」など挨拶した後に隣に座り、最近の夫婦関係やお互いの健康状態を仲良く喋っている人を多く見かける。また、電気風呂やジェットバスを長い時間利用し、自身の体をメンテナンスしているのも大きなポイントだ。

 

僕にとって温泉とは、学生の頃は友人とくだらないことを話したり、恋バナをしたりできるそんな友情を深める場。しかし、現在では仕事で疲れた体を休める場であったり、日頃のストレスを解消、他の人を観察する場になっている。年を重ねるつれて、色々な楽しみ方や目的を与えてくれる温泉は最高だ。

今は好きだが、小さい頃は嫌いだったこと。

今は好きだと言えるサウナだが、小さい頃は、大っ嫌いだった。

 

家から車で10分の所には、昔ながらの銭湯がある。当時は、”千と千尋の神隠し”が流行ってた頃であり銭湯へ行くとなると、色々な神様が湯船に浸かっているシーンが思い浮かんでいた。
券売機で入浴券を購入し番頭へ渡す。ロッカーに入りやる事は、コインロッカーの所に100円を忘れていないかの確認だ。今思うと卑しい行為だが、当時の僕は気にせず、風呂上がりのゲームの資金にしようと考えていた。

 

入浴のルーティンはいつも決まっている。かかり湯を行い、体を洗い、浅い風呂に入る。この流れだ。当時は、今ほどサウナは流行っていなかったのだが、利用する人は少なくなかった。個室に入り、大人達が汗だくになり、水風呂に入り、再度サウナに入っていく。

「なぜ、そんなに汗だくで出てきて、何回も入っていくんだ」

「この個室の中には一体何があるだ」
と小さな僕は思い。サウナに対し興味がわいていた。

 

小さな僕は、大きな木のドアの押し、異様に熱い個室に入る。入った瞬間に感じたことの熱気、鼻で息を吸い込むと熱気で鼻が熱くなりジーンとする。部屋の中には、12まで記載された数字の時計は、長針が進むのが異常に早い。テレビはニュースばかり。小さい僕にとっては、デパートに連れて行かれるくらい退屈だった。結局、数分も持たず2分ほどで出た。
サウナの中を調査したが、目ぼしいものは見つからず。

 

次は、水風呂に入ってみる。おそる、おそる片足よりつけて行くが驚く程に冷たい。
学校のプールより、これは冷たいなと思い、進まない自分を鼓舞し一気に入ることを決意する。何かに飛びかかるかのような勢いで入り、寒さに耐えきれず、何かから逃げるように水風呂より飛び出す。結局何が良く、何がいいのか分からずじまい。
大人になり気づくのだが、サウナ、水風呂の続きには外気浴というものがあったということを、、

 

時が経ち、現在ならあの大人達がこぞってサウナに入る理由がわかるような気がする。
90度にもなる過酷な環境に身を置き、数分間耐える。その後は、再度10〜20度になる水風呂に入り更なる苦行。その後に、待ち受ける外気浴は”圧倒的開放”。この快楽こそがあの大人達を、過酷な部屋へと誘っていたのではなかろうか。