【あかね噺】女子高生✖️落語 = 未知の面白さ!?

「今日おれは真打になる」

発言者:阿良川志ん太
(引用:あかね噺 1巻 原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将/集英社

今回紹介させて頂く漫画は、「漫画大賞2023年」「次に来る漫画大賞2022」にもノミネートされた漫画”あかね噺”です。こちらの漫画実は、ワンピースの作者である尾田栄一郎先生が「ハイ好き!頑張れあかね」と一巻の帯にてコメントを残されており、尾田先生が好きというだけで一気に興味が湧いてきませんか?ねっ?大雑把に内容を伝えると、日本の伝統芸能である『落語』を題材にした物語です。なんだか、伝統芸能であるが故にハードルの高さ等を感じますよね。僕も同じでした。今までに落語は聞いたことなく、時折笑点を見る程度。あれは大喜利であって落語ではないですね、多分、、。そんな僕が面白いと感じたので、きっと面白いと思って頂ける人もいると信じています。なので、今回もあらすじ、見所などをお伝えして、少しでも漫画の魅力をお伝えできるように頑張っていきます。

〜目次〜

あらすじ

話芸の極致である"落語"。主人公の父親である阿良川志ん太は、落語の最高位である真打ち”を目指す落語家。階級は二つ目で、近々真打ちへの昇級試験が迫っている。現在の志ん太の家庭状況は、妻に稼いでもらっているヒモのような状態。加えて、娘は学校のクラスメイトから「お前の父親はヒモだろ」とからかわれる始末。そんな状況を打破すべく、背水の陣にて昇級試験へと臨む。試験の審査委員長は、当代イチとの呼び声が高い阿良川一生が務め、真打への昇級をかけた試験は前代未聞の結末を迎える。時は進み、高校生になった娘であるあかねが、父の一席を機に自身も落語家への道を歩み始める。


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漫画の見どころ/良い点

衝撃的な展開から進んでいくストーリー
 ☞父親の昇級試験後。父親の思いを継ぐあかねが、どんな風に成長をしていくのか。
主人公あかねと当代1と名高い阿良川一生との因縁。
 ☞そんな因縁のある2人が、今後どんな風に関わってくるか。
実際の落語家の方が監修しているため内容がかなりリアル
 ☞例えば、兄弟子に対する礼儀はなしの表現法など。
原作者が落語家への取材も行っている。
 ☞そのため、エピソードが増強されているとのこと。確かに落語家の悩みなどが描かれている所はリアルな気がしますね。
ライバルも魅力の一つ。
 ☞ライバルのポテンシャルを一つ紹介させて頂くと「過去に人気声優していた」という経歴。声優が落語って単純に考えて最強じゃないですか?なかなか思いつかない設定ですよね。
漫画を通して「日本伝統文化」の良さを知ることができる。

作者

あかね噺は、原作者である末永祐樹先生作画を担当している馬上鷹将の2人によって作りあげられています。末永先生は、過去に「舞台を降りる、その時は」という作品が、ストきんproにて準キングを受賞。ちなみに、当時の審査員を務めていたのは、"約束のネバーランド"の作者である白井カイウ先生なんだとか。馬上先生は、過去にJUNPトレジャー新人漫画賞にて佳作を受賞されています。

ざっくりとした落語の説明

落語とはオチ」がつくことが特徴とし、他の伝統芸能とは違い、身振りと手振りにて噺を表現し、1人で何人もの役を演じられているみたいです。落語の歴史は江戸時代から現代まで続いており、伝統的な話芸の一種です。代表的な噺は”まんじゅう怖い”や”時そば”があり、名前だけでも聞いたことある人もいるのではないでしょうか。落語にも階級があり、大きく分けて3段階となっています。下から、前座』二つ目』真打ち』となっています。笑点でよく見かける落語家の人たちが、一番上の真打に当たる人たちであり、中でもかなりのベテラン勢だそうです。また、二つ目から真打に上がるのには、順当にいっても10数年程かかるんだとか。昇進の基準は所属団体によって違いがあるみたいですが、人気や実力によって変動はあるみたいです。

 

総評

落語を全く知らないような方でも、楽しめる漫画になっているので、少しでも気になった方がいらしたら、試し読みからでもいいので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。LINE漫画がログインしなくても、試し読みができるので、下の方にリンクを貼っておきますね

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