【マガジン】当時では珍しかったファンタジー漫画

 

「剣の重さとは、重量の重さではない」
「剣に宿す想い、想いの強さが剣の重みなり」

発言者:シバ・ローゼス
(引用:RAVE 真島ヒロ/講談社コミックプラス

当時珍しかったファンタジー漫画とは”RAVE(レイヴ)”という漫画のことです。
2021年に真島ヒロ先生へ行ったインタビューにて、真島ヒロ先生は当時の「マガジン」は、長期連載のファンタジー漫画はほとんどなかったと話されています。また、その影響もあり、バトルファンジーをあまり読んだことのない、耐性のない人に対して、漫画を描くことにすごく苦労をしたとのこと。今となっては、マガジンの不朽の名作漫画であり、最高に面白い漫画ですが、現在(2023年)より15年以上前に連載していた作品のため、若い方の中には、意外と知らない方もいるのではないでしょうか。そんな方々の読むきっかけになって頂けるように、今回は頑張って紹介させてもらいます。


インタビューを参考にしたサイト:真島ヒロ ① | Febri

(RAVE1巻 真島ヒロ/講談社コミックス)

〜目次〜

RAVEの概要/あらすじ


過去に「光の聖石レイヴ」と「魔石ダークブリング」の不思議な石による戦争によって、オーバードライブが起き、世界の10分の1が破壊された。50年の時が進み主人公の物語が始まる。ガラージュ島に暮らす、主人公のハル・グローリーは光の力「光の聖石レイヴ」の使い手である、レイブマスターになることを夢見ている少年。そんなある日、主人公は初代レイヴマスターである、老人シバと出会います。レイヴとは対照的で、世界中の人々を脅かす闇の力「魔石ダークブリング」を悪用するデーモンカード。そんな、デーモンカードの下っ端との戦闘の中で、シバよりレイヴを受け継ぎ、2代目レイヴマスターとして覚醒。2代目レイヴマスターとなったハルは4つのレイヴを探し、デーモンカードより世界を救う旅に出る。旅の先々にて盗賊、喋るペンギン、記憶喪失の謎の女性など色々な人々と出会い、別れを繰り返し、物語の核心である世界の秘密に迫っていく

 

作者の経歴


作者の名前は真島ヒロ先生。1977年に生まれ、長野県の出身。
代表作は、「RAVE」、「フェアリーテイル」、「EDENZ ZERO」の3作品フェアリーテイルは2017年に完結しており、講談社漫画賞(少年部門)、アングレーム国際漫画フェステイバルにて特別栄誉賞を受賞しています。現在も「EDENZ ZERO」と「フェアリーテイル 100年クエスト」は連載が続いており、マガジンの看板作家の1人となっています。

講談社漫画賞
☞毎年最も優れた作品を発表した方に送られる賞。過去には、”GTO”や”進撃の巨人”が受賞されています。

アングレーム国際漫画フェスティバル
☞「漫画におけるカンヌ」と比喩されるほどの漫画界では一大イベント。

 

登場人物(序盤の登場人物と重要用語の紹介)

ハル・グローリー
☞正義感が強く、悪い奴は放っておけない性格を持つ主人公。2代目レイヴマスターになり、レイヴを探す旅に出る。

エリー
☞明るく、元気な性格で、ヒロインであり、作中における重要なキーパーソン。過去の記憶がなく、腕に刻まれた数字を逆から読み、エリーと名乗っている。

シバ・ローゼス
☞少し涙っぽい、初代レイヴマスター。50年前の戦争に参加。その際に、四方へと散ったレイヴを50年間探し続ける

プルー
☞シバと共に50年前に戦った謎の生物。周りからは、犬(?)と呼ばれている。なぜかダークブリングを破壊する力を持つ。

レイヴ
ダークブリングを唯一つ破壊する力を持つ石。元々は、十字型であったが、ある人物により5つに分けられる。

ダークブリング(DB)

☞見た目は黒石であり、一つ一つに様々な特殊能力を有している。 DBは物理的な手段での破壊は不可能で、レイヴとプルーのみが破壊することが可能。
DBの階級 
☞ DB < 上級DB < 六星DB(強力な力を有し、世界に6つしか存在しない。)< ??? < ???

見どころ


・記憶を失った、ヒロインのエリーの正体とは?なぜ過去の記憶がないのか?
・50年前の戦争では何が起こったのか?
・様々な特殊能力を持つDBに対してどう立ち回るか。
・キャラクターの善悪や個性的な特徴がしっかり描かれているため、キャラが全員立っている。
・ストーリは3部構成になっており、1部は勿論面白いのですが、2部より急展開を迎え、一気に物語に引き込まれるような、かなり面白いストーリ展開になっています。

総評


マガジンの不朽の名作であり、王道ファンタジー漫画。読んで絶対に後悔はしないと断言できる漫画です。この記事を読み、RAVEに対して興味が湧いた方や読んだ事ない方がいたら、是非この機会に読んでみてはいかがでしょうか。